ブレードセット工程
トルクコンバータのバネセット工程における設備をご紹介します。
加工機や検査機は自社開発しています。
ブレードセット機
この設備は、トルクコンバータに組み込まれているインペラ部品のブレード(羽)をシェル(お椀形状の部品)にはめ込んでいく組立機になります。
ブレードをパーツフィーダよりブレード用カートリッジに供給し、カートリッジに補給されているブレードをブレード保持治具内に1枚づつ個出しします。
個出しされたブレードはセット治具内に供給され、ターンテーブルに位置決めされているシェルの位置決め穴に向けてブレード押し込み治具でブレードが押し出されます。これらの動作をセット枚数回繰り返し動作します。
セット枚数分ブレードがはめ込まれるとクラッチが切れて、組立動作が停止します。
駆動は0.1kW~0.4kWのモータ1つで、カム機構やリンク機構を用いて、これら1連の動作を構成しています。
生産出来高は手作業に比べて約1.6倍向上することが期待されます。
また、オペレーターの手作業時間が大幅に削減されることにより設備の多台持ちが可能となり原価低減に大きく寄与することが期待できます。